MELROSE ARCHIVE LOGO TEE

MELROSE ARCHIVE LOGO TEE

メルローズの50周年を記念し、
90年代のアーカイブ・グラフィックから
MELROSEの「M」を復刻した
プリントTシャツを発売。

50年のモノ作りの歴史を集大成した
モノ作りの裏側と
スタッフの復刻Tスタイリングを特集。

FACTORY STORY

MELROSE ARCHIVE LOGO TEE

自動裁断機にかけられた吊天竺のコットンが、
ズレることなく精巧に裁断され、
裁断パーツが生まれる。
職人は迷うことなくパーツにミシンを走らせ、
Tシャツを形造っていく。
Tシャツにプリントの下地となる糊付けをし、
1枚1枚丁寧にメルローズの「M」を
プリントしてゆっくりと乾燥。
最後に、素材のふくらみを残すプレスが
施され、蒸気が抜けるのを待って袋詰め。
仕上がった製品は、素材がつぶれないよう
静かに箱詰めされる。

50周年記念の特別なアイテムとして企画
された、「メルローズ復刻プリントTシャツ」
の生産の現場です。
生産過程は短く文字に要約できても、実際は根気と集中力、技術力が勝負の長い長い工程。
半世紀にわたり、“モノ作り”に情熱を傾けた
メルローズの精神がしっかり伝わる
記念アイテムを作りたいと、
40年以上メルローズで生産を担ってきた
小川が、秋田県・大館市の「ナチュレ」を
記念Tシャツの生産工場に指名しました。

INTERVIEW

左:篠原 宏(しのはら ひろし)/ 有限会社ナチュレ 代表取締役大学卒業後に上京。就職した塗料関係の仕事の現場でTシャツのハンドスクリーン作業を見て感動し、92年にプリント工場を起業。97年、秋田県・大館市のプリント工場の運営を始めたことをきっかけに裁断・縫製・仕上げ・刺繍・プリントを一貫して行える生産工場に拡大。2003年には隣町に縫製工場を新設し、古き良き時代の技術を活かした高品質のモノ作りに挑み続ける。

右:小川 博之(おがわ ひろゆき)/ 株式会社メル・ローズ 生産部門責任者アパレルデザイナーを経て、転職先のメルローズで生産担当に。40以上もある洋服のパーツ、縫製、パッケージやタグに至るまで、デザイナーの理想を体現する生産の仕事に生き甲斐を感じ、以来40年以上、工場やメーカー、デザイナーとの絆を大切にするメルローズのモノ作りを支える。

INTERVIEW

何でもやってみよう!からスタートした品質重視の工場

語り手:篠原社長
何でもやってみよう!からスタートした品質重視の工場

有限会社ナチュレは、車の塗装会社勤めから一発奮起し、篠原社長が30歳で始めた工場。
塗装業の経験から培ったインクの知識がきっと活きるだろうという希望に賭け、プリント業から挑戦をスタートしたといいます。

まずは1年、プリントについて猛勉強しようと決心し、どんな依頼も請けてみることに。
貪欲に生業を追求する篠原社長への初めての依頼は、プッシュホン式の電話機に使うインク探しでした。
「プリントが必要なのは洋服に限ったことではありません。インクやプリントに関することなら、何でもやってみよう、と」。

何でもやってみよう!からスタートした品質重視の工場

電話機の主流がダイヤル式からプッシュホン式になりかけていた80年代、技術の進化は電話だけなくあらゆる製造業にも押し寄せていました。当時、プリントの本場・アメリカの技術で、日本で人気を博していたのがアメリカンラバーインクのプリント技法。高温でベーキングし、バリバリとゴムのような質感を出すプリント技法です。「アメリカンラバーインクで本格的なTシャツを作りますよ、とテニススクールに営業したら、想定以上の発注枚数がありました。量産機の導入を検討しましたが印刷機は高額。車も欲しいし印刷機も欲しい。考えた末、当時は車を買いました(笑)」。

大量のTシャツを手刷りして納品し、一日の印刷キャパシティを2000枚と見出しましたが、篠原社長一人でなくなってからの工場は“現場”が中心。「自分の経験上の計算では、ああすればもっと早くできる、こうすれば2000枚できる、とも思うのですが、現場の考えやプライドがある。自分たちが納得できる品質で仕上げたいと思うと、計算通りにはいかない!と怒られて…。無理を押して説得しようとして、工場長に電話を切られてしまったこともあります。(苦笑)」。

何でもやってみよう!からスタートした品質重視の工場

30年超の挑戦を経て、縫製・刺繍・プリントと、服作りを一貫して担える希少な工場に成長した現在の有限会社ナチュレは、県内でも検品が厳しいといわれています。
現場では、品質担保のための不効率な工程もたくさんあるといいますが、効率化しようと独断で新しい機械を入れても、現場に使ってもらえないことも。
「一見早く、綺麗に量産できているように見えて、旧来の機械や手仕事の品質にかなわない、と現場に諭されてしまうんです」。

新旧技術を融合させて追求した「復刻Tシャツ」

語り手:メルローズ生産責任者・小川
新旧技術を融合させて追求した「復刻Tシャツ」

効率的な新技術の登場は、商品価格を抑えることができる素晴らしいメリットをもちながら、「品質の上では退化と感じることもある」と話すのは、メルローズ生産責任者の小川。「現代は価格も重要。すべて伝統技術や手仕事にこだわることはできません。優先するところを見極めて、新旧技術それぞれのメリットを融合させていく。時代の変化を共に見てきた篠原社長とは、取捨選択の感覚が合うんです」と、小川は工場選定の理由を語ります。

例えば、今回の復刻Tシャツに使っている綿生地は、1時間に1メートルしか編むことのできない“吊天竺(つりてんじく)”。高速織機の登場でかつてとは比較できないほど台数が減っていますが、ゆっくりと空気を含みながら編み上げる吊り天竺には、ふんわりした独自の風合いがあります。「高速でぎゅっと編み上げる現代の量産生地と違い、糸にストレスをかけず編む吊天竺は、縦にも横にも伸びるのが特徴。伸びても元に戻りやすいので、洗濯を繰り返しても型崩れしづらく、お気に入りの服を長年かけて味出しする楽しみがあります。復刻Tシャツの生地は吊り天竺以外に考えませんでした」。

新旧技術を融合させて追求した「復刻Tシャツ」

レトロなカレッジTシャツを思わせるフロッキープリントも、「旧」の長所を残した部分。繊維のケバを圧着し、ビロードのような質感で表現するフロッキープリントは、ほんの少し厚みを強くしただけでもケバ抜けを起こす繊細さがあります。厚みを調整した上でも避けられない経年上のプリント割れを「味」とするため、ナチュレでは手仕事で、下地となる糊を目立ちにくく調色する一手間も。

新旧技術を融合させて追求した「復刻Tシャツ」

一方で、「新」を最善としたのは生地の裁断。「洋服の出来は生地の裁断で70%決まると言われています。伝統的な吊天竺やフロッキープリントでレトロな雰囲気を大切にした復刻Tシャツですが、最新の裁断機を使うことで昔とは比べられない品質になりました。高精度の裁断機は本当に高価なので、大きな量産工場でない限り設備がなかなかありません。ナチュレさんでは品質のための裁断の緻密性を重要視し、島精機の自動裁断機を導入された点が素晴らしいと思っています」。

新旧技術を融合させて追求した「復刻Tシャツ」

海外量産工場などの台頭があり、「国内で30年も続くのはすごいこと」と小川が話すほど市場が厳しくなっているMADE IN JAPAN。そんななかでも篠原さんは積極的に人にも機械にも投資し、未来に大きな展望を抱きます。「現場がギブアップというならやめますが、そうでないなら限界までやっていいのでないか、と。価格を追いたいお客さまもいるが、品質を追いたいお客さまもいる。自分たちのやり方を認めてくださるお客さまがいる限り、続けていきたいです」。

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50th Special T-shirt メルローズ復刻プリントTシャツ

メルローズ復刻プリントTシャツ
  • 01

    90年代のアーカイブ・グラフィックからピックしたMELROSEの『M』を、ベルベットのようなフロッキープリントで再現。

  • 02
    MELROSE 誕生の歴史を背中にさりげなくプリントで刻印。

    MELROSE 誕生の歴史を背中に
    さりげなくプリントで刻印。

  • 03

    素材の綿は、1時間に1メートルしか編むことのできない昔ながらの“吊天竺(つりてんじく)”。高速でぎゅっと折り上げる量産の生地と違い、空気を含みながらふんわり編み上げる。何十年経ってもヘタれず、お気に入りの服を長年かけて味出しする楽しみも。

  • COLOR : ホワイト、杢グレー、ブラック

    COLOR : ホワイト、杢グレー、ブラック

    SIZE : S、L

こちらの商品は下記オンラインストアとメルローズが運営するブランドの各店舗でご購入いただけます。
( *一部入荷のない店舗がございますので、詳しくは各店舗にお問いわせください )

Style worn by MELROSE STAFF スタッフが着こなすメルローズ復刻プリントTシャツ

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MODEL
Horiuchi Sawa:TIARA Designer Kojima Minori:PINK HOUSE Press Iwanaga Rika : martinique Press Takahashi Nana : martinique EC Staff Itoh Eriko : martinique assistant buyer Hanasaki Yu : CONVERSE TOKYO Designer Matsushima Makoto : MEN’S MELROSE Designer Suzuki Masatoshi : MEN’S MELROSE Designer Watanabe Itsuki : MEN’S MELROSE Merchandiser
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本製品の売り上げの一部は、レッドカップキャンペーンを通じて、
国連 WFP が行う「学校給食支援」に役立てられます。

国連WFP協会
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